4時過ぎると、私の1日が終る。
仕事なり趣味を絶対に中断出来ないヒトだったのに、今ではそんなこと夢の夢。
サッサと片付けて睡眠に向けての準備を始める。
夕食を作り、食べて、入浴。
軽い運動をしてベッドに入る。
年を取るってこういうことなんだ。
もう口グセになってしまった。
とは言え、限られた時間内でけっこう楽しんでいる。
最近どうやら手芸にはまっている。
手芸と言っても既製服を自分に合うよう改造することだが。
ロングジレがまだ出来上がっていないのに、新たに難物を手に入れてしまった。
お店ではスタッフがいいように着せてくれるから、気に入って持ち帰ったが、いざ家で着てみると、アレ??肩の辺りがひきつってる。
首の回りもどうなってんの?
デザイナーの卵が試作品として作った服としか思えない、と毒付く。
これを私のモノにするにはどうしたらいい?
ハサミを持ってきて、ジョキジョキ切った。
そして着てみる。
ア、ここがおかしいんだ。
又切る。
しかし…どうにもこうにも・・・。
もう知らん!
と捨ててしまいたい衝動をグッとおさえ、お気に入りのベストを出してあちこち点検。
そしてまたジョキジョキジョキ。
そんなに切って 大丈夫なん?
いやマア何とかするよっ。
1人ごとが多すぎる。
2日かかって、アシンメトリーのベストをシンメトリーに近いものに修正した。
デザイナーが見たら、まず絶句する。
そして・・・
ようマアあの未完成の斬新さを!
どうやってシンメトリーにしたの?
あの歪んだ服を。
いや、私もどうやったかは説明できないけど・・・。
一言。
もっと着やすい服を。
(玉麗)