わが家には人間以外に生きものが多々いる。
勝手に住んでいるものもいれば、カエルやアゲハ幼虫などのように私達が世話をしているものもいる。
夏になれば夏の、冬に向かえば冬の用意をしてやらないと、彼らは自分達では何も出来ない。
カエル達のハウスを冬用に整えてやる必要がある。
ジャンが毛布が好きだと判明した。
きっと他の2匹も好むであろう。
スリムは以前脱走した折、布袋の間に潜り込んでいた。
まさかの場所であった。
カエルは土や石の間で住んでいる、という先入観を捨てなければならない出来事であったが、毛布にまでは考えが至らなかった。
つまり、スリムも布を好ましく思っている。
ならばマルコも同様だろう。
新しい衣装ケースを娘に買ってきてもらった。
今はケースを3個並べているが、冬はほとんど動かないので、長細いケースを3ツに分けて、毛布をハウスに敷いてやり、暖かく過ごせるようにしてやりたい。
すぐにも取りかかりたいが、いやその前に私にはやらねばならないことがある。
明日からお軸の本画に入る。
手本がないのに「描きたいです」とは言ってくれないだろう。
まずは「こんな絵です、描きませんか」と言わなければ。
カエル達、あと3日ほど待ってくれたまえ。
(玉麗)