春は洗濯物が悩ましい季節でもある。
“クリーニング代20%引き”なんて書かれたハガキが届いたりすると、アレもコレも出そうかと思ってしまう。
しかしちょっと待て。
もう絶対に今期着ない、と判断しても良いものかどうか。
桜の頃、花冷えがあるゾ、忘れて冬物全部出したら、あ〜〜っあれがあったらナア、なんてことになりはしないか?
燃料代高騰でクリーニング代も考えなければならないし・・・・・。
1度クリーニングに出したセーターはたぶん家で洗える。
けれども上着やパンツ類はちょっと無理だろう。
以前自分で洗ったら、丈が縮んでツルツルテンになってしまった。
いくら短いパンツがモードな感じと言っても、これじゃあねェ。
涙をのんで廃棄した。
寝具類も同様で、洗ってしまえばまた寒くなる。
こちらの方は10kgの洗濯機がフル稼働して、天気の良い日は2回3回と活躍してくれる。
けれども最近は、干したり取り入れたりが少々シンドくなってきた。
適当なところで妥協しなくてはならないだろう。
とにかく清潔に気持ちよく生活を続けることは、結構大変なことなのだ。
洗濯物を干してふと下を見ると、ハクモクレンが咲いている。
隣の桜はまだ白くなっていないが、あと少しで咲くだろう。
わが家の柑橘にいっぱい花芽がついているのを発見。
ああまた、アゲハの季節がやってくる。
モッコウバラの新芽がワサワサ出て、花芽らしきものも!
変化って素晴らしい。
悪い方に変わっていくものもいっぱい見て、体験してきた。
それでも春になると、新生のエネルギーがあちこちに満ちてくるのを見るのは、嬉しいことだ。
毛布を干して、ささやかなシアワセのニオイを嗅ぐことにしよう。
(玉麗)