いい1日を

マンションを出た処で、さてどこへ行こうかと悩み、パンを買うにはパン屋だワと思って歩いていると、Sさんとバッタリ。

と言っても彼女の方が自転車を降りて、「先生!」と言ってくれるまで気づかなかったが。

Sさんは話好きであるが、自分のことばかり言うタイプではない。ちゃんと私の話も聞いてくれて、話のキャッチボールも楽しめる人だ。息子さんと娘さんがいて、これも私と同じなので話が合った。

「昨日息子の家で行ったんですよ。息子は仕事で居ませんけどネ」
「お嫁さんと仲良しなんですか」
「マァ 今の処いい関係ですネ。娘とヨメさんが仲良く話しているのを見るのが、1番うれしいですねェ」
「ヘエーェ、いいですねェ、そういう間柄って。ウチも最初の頃はみんなで旅行したりしましたけど、ヨメさんが忙しくなってきて・・・。でも家族って有難いですよネ。折々にメールくれたりして、寂しくないし、うれしいですよねェ」
「息子の家では半年に一度か、1年に3度くらい行くのがいいと思っています。いい関係を続けようと思えばネ」

などと歩行者用の道路のまん中で。この道路は結構広いから、私達が立っている両側を自転車やら歩行者が足早に通り過ぎて行く。

私達2人のんびりゆったり喋っている。いいナァ、こういうのって。

もうそろそろ、のんびりゆったりにも慣れてもいい年なのですよネ。
1日1日を、グチを言わず小さな「いいこと」を見つけて、心穏やかに過ごしたいものです。

(玉麗)

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