今春、わが家で最も早く新芽を出したのはモッコウバラ。
冬にツンツン切っておいたからだろうか。
今からグングン枝を伸ばし、花が咲くのは4月末から5月頃。
息子の家の庭にも植えたのを、伴侶のAちゃんが「切ったほうがいいですか」と電話で言う。
けれどももう少し伸ばしてから剪定しよう、と言っておいたので、今年はてんでに成長した枝がたくさん花芽を付けるだろう。
ルリマツリも少しだけ新芽を覗かせている。
冬に手に入れた金魚草はひと通り咲いて、今は2回目の成長期のようで、30センチぐらいに伸びた先いっぱいについた蕾が開花を迎え、もうすぐ鉢から溢れるぐらい満開になる。
その手前のラベンダーは、暖かくなりかけた頃から先の方で枝分かれが始まり、寂しそうだった冬の間とは一変して青い一群を作っている。
金魚草のクリーム色をバックに堂々と上を見上げる様は、青衣の少女達の群舞のようにも思える。
外に向かって左端に日向夏柑が3個、色も大きさも秋から何の変化もなく今に至っている。
これは一体いつになったら食することが出来るンだろうか。
やはり、市場に日向夏が出回る頃まで待たないといけないだろうナア。
かの果物が高価な訳を思い知らされている気がする。
メジロがやってくる回数が少なくなった気がする。
彼らはどこをねぐらにしているのだろう。
夜眠る木は決まっているのだろうか。
鳥達は一般的には寝床を持たない。
巣作りは、産卵と子育てのみ目的としているようだ。
時折、サザンカの木に止まってウトウトしている(ように見える)様子を双眼鏡でとらえ、思わず口許を緩めてしまう。
わが家のベランダで憩ってくれることが、彼らからのプレゼントに思えて、しばらく幸せな気分が続く。
(玉麗)