音が気になる。
よくびっくりする。
匂いも気になる。
などなど、HSP(ハイリーセンシティブパーソン)、医学的にはそう呼ばれるらしい。
ひょっとしたら私もその分類に入るかもしれない。ただ、普通に生活をしているので、今のところ病的であると心配するほどのことはないのだろう。
それでも鼻は犬の従兄弟かと思うほど、効く。
音にも反応する。
特に就寝中のモーター音などをするどく聞きつけて、必ず目が覚める。
電車の中などで、隣の人が昼食に焼き飯を作ったことも、匂いでわかる。
マアこれなら実害はないが、香水女が乗ってきたら、即別の車両に移動する。
階下でタバコを吸う、室内のにおい消しに香料をまく、などでどれだけ息苦しい思いをするか。
この件に関しては、発している本人はちっともわかっていないという理不尽さも加わって、精神衛生上非常によくない。
HSPにとっては、都会は生きにくいところだ。
その第2類ぐらいに当たる私も同じである。
この種族は繊細で、芸術家も多いらしい。
音楽家もその傾向があるかもしれない。
天才的な人はよりその度合いが強いようなので、私はほんの少し安堵している。
私は努力家ではあるが、天才的ではないことを、複雑な喜びとともに味わっている。
(玉麗)