絵描きに必要な能力は絵を上手く描くことだけではありません

展覧会の前、搬入作業について家で玉麗先生と話していました。

大体、どのあたりにどういうふうに展示するか・・などあらかじめ大まかに決めておきます。

大体、現場で「あ!」とか「うーん」とか変更になったりすることが多いのですが、全くゼロの状態で行くことはまずありません。

1から考える時間がもったいないですもんね。

玉麗先生作の簡易会場ミニチュア型紙・・絵描きは工作も得意でなければ!

 

さて、「展示作業」は、絵を飾るだけだよな?と思うなかれ。
とても頭を使います。

作品の数も種類も、会場の形というか状況も何もかもが、その都度違うからなのです。

そして、玉麗会が搬入作業を少人数で行なっている理由は、効率を考えてのことです。

 

玉麗先生は、優れた芸術家ですが、それだけではなくリーダーとしての資質もあり、効率よくテキパキと物事を片付ける能力にも長けています。

↑のような模型っぽいものなんてすぐに作ってしまいます。(病み上がりでも)

 

設計図を描く建築士さんは絵も上手いことが多いですが、その逆も然り、なのかもしれませんね。
頭の中で立体を作って想像する能力があれば、絵を描く時には大いに役立ちます。

 

玉麗先生は方向音痴だし、数学も得意ではなかったそうですけれど、「理論」を超えるような「感覚」能力が高くて、それだけ物事の本質を捉える力が優れているのだろうな、と想像します。

だからオーバーヒートして倒れてしまう・・・というわけなのですが・・。

 

ちなみに私は方角には強く、頭の中で立体物を動かすことができます。
こういうチカラを「空間認識能力」と呼びますが、おそらく、美大も芸大も出ていない私が絵を描けるのは、このチカラがなんかしら作用しているのかも?と思っています。

その代わり、といってはなんですが片付け能力は低く、机はほぼ散らかっていますが気になりません。

実は散らかっているようで、実はパズル式に配置しているだけなのです。(?!)

「見せる収納」が嫌いな玉麗先生は我慢できないようなので、「なるべく見ないようにしてください」と言っています。

また、最近ではスタミナ不足の玉麗先生ですが、本来は大工仕事や部屋の模様替えなども大得意。

工具大好きで、ホームセンターへ行くと工具コーナーで丸ノコやチェーンソーなどを見てワクワクしていましたね。

昔は、物置を制作したり、本棚を1人で動かしたり、カリスマ的な動きを見せていました。

 

そんなわが家では、力仕事はチカラよりアタマを使え、という教訓があります。

知恵を使えば、重いものも楽に動かせるということなのですね。

 

絵描きは筆より重いものを持ってナンボです!

なんでもできなければ、なんでも描くことはできませんから。

(雪)

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