龍図は、数ある定番水墨画の中でも最高位に位置すると 言ってよい。
水墨画に限らず、多くの画家達が挑戦してきた、最も難易度の高い絵である。
私も今まで何度となく描き、ライブでも題材にして きたが、満足出来たのは１回もない。
この年になって やっと龍の顔が理想に近いものになってきたかな、と思いながらもやはり試行錯誤している。
龍は顔が勝負どころ。
品位のない龍は、描き手の志まで推量されてしまう恐ろしい絵でもある。
イメージ図作成に、多くの時間を費やすのも龍図の特徴で、この世に存在しないものをデッサンするのはたやすいことではない。
バックの処理が大変なことも、龍図ならではのことだ。
２日前からお軸を出して構図を練っている。
１２年前に描いたものを広げ、新たな画面を考える。
下図が出来上ったら、半分完成した気分になる。
来年は辰年。
龍を描く機会が多くなるだろう。
お正月に龍の掛軸をと、がんばっている。
龍図を描く特別教室、ぜひ参加して下さい。
（玉麗）
