危険はどこに潜んでいるかわからない。
洗濯物を取り入れる時、ハンガーで親指を挟んでしまった。
思わず、イターッ!と声が出るほど痛かった。
見ると、プワッと血が膨れ上がるように出てきた。
鋭利な刃物で切ったのよりずっと痛い気がする。
恐るべし、プラスチック。
けれども一瞬のことだったので、どこでどうやって切ったのかわからない。
とりあえず消毒してキズテープを貼っておいたが、患部に触れるとズキッと痛い。
テキパキ家事をこなす人はけっこうケガをするとか。
ユルユルノンビリしていたら、確かに危険は少ないかもしれない。
最近の私がどの程度テキパキしているかは少々疑問であるが、せっかちなのはたぶん変わっていないから、ドンくさくなった分、危険度は確実に上がっているはずだ。
さて翌日、またしても痛い目に。
今度はおなか。
食べたものが悪かったのか、体調が悪いのか、冷えたのか。
どれかかもしれないし、全部が合算されてひどかったのだとも考えられる。
汗がタラタラ額から流れ落ち、体は熱っぽいのに真っ青になっているような気がする。
なぜか生あくびが連続して出る。
とにかく痛かった。
ようやく落ち着いたのは2時間ぐらい経ってから。
痛い目にあいたくないといつも思っている。
そうならないように気をつけているのに、どこからか礫(つぶて)が飛んできて、不意打ちを喰らっているような理不尽な気分。
年は取りたくないですネ。
そう言って笑う人がいるけれど、笑ってなんかいられない。
痛いのに!
(玉麗)