子供の頃(中学生ぐらいか)、「工作」の時間があった。
先生の指導上の問題でのことだろうが、「作りたいものをどうぞ」ではなく、当然のことながら、あまり楽しい時間ではなかった。
家庭科もあった。
これも又、自由にやらせてもらえるはずはなく、私は四苦八苦した思い出しかない。
けれども1ツだけ、ワンピースを縫った時、エリを好きな形にして良いとのお達しがあり、私が選んだのはロールカラーであった。
白地に黒の水玉模様(今で言うドット柄)の涼し気なワンピースは、私によく似合った。
ロールカラーを縫ったのが私だけであったことも、気分が良かった。
とマア、本来はかなり不器用なヒトであると自認している。
それがなぜ絵を描いたり、文章を綴ったり、果てはヘンな形の諸々を創って嬉々としているか。
すべては「達成感」に行き着く喜こびだと思う。
創造力も確かに必要ではあるが、「ヤッターッ」とニンマリする時が、生きている実感なのだと書けば大袈裟か。
さて本日の工作は、ペチュニアがワンサカ花を付けて垂れ下ってくるのを防ぐ方法を考えて、こうなった。
確か通販で見たような気がするが、手に入れるには至らなかった。
コーナンにはなかったので、作るしかない。
育ってみないとわからないことだから、今のところ「ヤッター!」とは言えないが、とりあえず出来上った。
1ツはあったものを応用し、1ツは全部作った。
作ったものの、花台は今のところいっぱいで置く場所がない。
しかしあとひと鉢植えなければ、「涼し気なベランダ」演出は 完成しない。
水玉模様のワンピースはとても素敵な出来映えであった。
けれどもそれを着て行く場所が、田舎にはなかったのだ。
今から思えばちょっぴり哀しい。
(玉麗)