わが家には冬期なのにアゲハがいる。
遅くに羽化してしまった2頭である。
この子達は娘と一緒に、伊勢まで旅行した。
娘は年末に、スヌーピー号とのお別れ旅行を計画した。
私はアゲハに蜜をやることができないので、連れて行ったら、と提案した。
彼女は2頭を箱に入れ、蜂蜜を携えて旅立った。
ホテルに着いたら、暖かいので飛び回り、どこかにぶつかって脳震盪を起こしたらしいが、何とか回復。
無事帰宅した今も元気に飛んでいる。
ところが・・・・・彼らはいつの間にか、蝶から蛾になってしまった。
変身した訳ではない。
夜に蜜を与えるため、昼間バタバタされては困る。
羽根が折れるリスクを避けるには、箱を毛布で囲い暗くする。
アゲハ達は多分おとなしく眠っていると思われる。
私達が夕食を終えた頃、お腹すいたーとバタバタし始める。
蜂蜜を薄めたのを飲ませると、にわかに力が出て天井の灯まで舞い上がる。
あちこち当たって羽根が少し欠けているものの、元気いっぱい。
飛びながらのオシッコは愛嬌と思っておこう。
長く飛んだ日は10分近くもパタパタしていた。
蝶は暗くなると葉陰で眠るもの。
しかしわが家のアゲハは夜に活発化する。
蛾である。
今夜の飲み物をたっぷり与えてもらって、ようやく落ち着いたのか静かになった。
おやすみ、明日の夜まで。
(玉麗)