葡萄酒

赤ワインを自分で買ったのは初めてだ。
私は白ワインの方が好きで、肉料理にも白を飲んでいた。

過去形にしたのは、今はほとんどアルコール類を口にしないから。
家で飲むのは息子夫婦が来た時か、夏のよほど暑い日に娘が、たまにはビール飲む?と言う時ぐらいのことだ。

息子も飲む気になればけっこうイケる方だが、車なので、女3人がビールと小さなビンのワインを飲む。
皆揃うと楽しいし、会話も弾むので、飲まなくても別に支障はない一家だ。

店のスタッフに、ホットワインにしたいので、おすすめは?と尋ねると、「一番安いので充分ですよ」とのこと。
360mlビンで770円がソレであったが、もう1つ上にして1,500円のを手にした。

さて、夕食時、お昼に買ってきた豚ヒレカツの衣を取って、昨日の煮物の中に入れ、温めた。
小芋と大豆の煮物、小魚の佃煮、お漬物、今日は1人夕食なのでこれで充分だ。

でも、赤ワインがある。
フタはコルクではなくキャップになっていた。
ワイングラスにトクトクッと注ぐ、おちょこ一杯強。
かわいいもんだ。

作法通り、回して香りを効き、ちょっと口にする。
うん、美味しいよ、コレ、安物とは言っても。
チリ産であった。
白ワインなら少しはわかる、と思う。
赤ワインは、渋めかそうでないかぐらいしか言いようがない。
口当たりが柔らかだった。

酔うほど飲んでいないが、気分だけで充分なヒトなのだ。
この次買う時は、もう2ツぐらい上のランクを選んでみようかと思ったり。

赤ワインは料理にも使う。
さて何を作るか。
この葡萄色の調味料で。

(玉麗)

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