キャッチボール、出来ていますか

教室は少しずつ始まり、にわかに活気づいてきた。

なのに私はまだ頭のどこかがぼーっとしていて、寝癖のついた髪のまま「今日のお昼ごはん何にしようか」なんてノンビリしていた。

雪に「日曜教室があるよ、午後。顔キレイにしてや」と言われて「ハン?ア、そうお」と答える有様。

午後1時。教室に、3カ月ぶりの皆さんが集まった。ベテランさん達はいろいろ事情があってお休みしたので、平均年齢がグッと下がった教室。

「今日は若い人ばかりやね、私が1番年上です」というと、Nさんが「1番上のお姉さんですネ」と応じる。「アラ、嬉しいですね」

私は「若い人、若い人」ともてはやす風潮を好ましいと考えない。ベテランさんがいてこそ重みがつくと思っている。

しかし、自分のことを省みて、もう少し若かった頃に比べると、興味を持つ範囲が少しずつ狭くなってきていることは否めない。

会話の中味が、自慢話が多くなったら要注意だと心得るべきだ。

会話にならないのは、最もよくない。

つまり、自分のことばかり話して、相手のことなどお構いナシでは、なんとツマラナイ付き合いだろう。

若い人にも、自分のことしか言わない人はいるにはいるが、やはり年齢を加えるごとにその度合いは深まっている。

喋っていて、相手がツマラナそうにしていたら、気付くべきだ。

ただ、私が、一歩外に出たらお面をつけるように、ツマラナイと思っても、辛抱して顔には出さずお付き合いする訓練を積んだ人もいる。たまに。

そういう人は最も大切にすべき相手なのだけれど、顔にも態度にも出さないのをいいことに、いいたい放題言う人がいるのは、残念なことだ。
他人のフリ見て、我がフリを改めよう。

(玉麗)

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