私がなぜ病院へ行かないかについて、友人に話したことがある。
長い長い更年期(だったという結論も、更年期が終わってからわかったことだ)に、私は目まいに苦しんだ。
10年余りの間に、12、3キロ痩せたのも、目まいによる嘔吐のためだった。
その頃はまだ医者を信じるというか頼っていたので、薬も飲んだし点滴も受けた。
けれども1年に2回くらい目まいが起きると、何をどうしても楽にはならなかった。
とにかく、10日間ぐらいはベッドの上であった。
1度、目まいに見舞われると、薬などちっとも効かず、ひたすら横になっているしかなかったのだ。
起き上がるとグラグラ目が回り、オエッとなる。
トイレに行くにも覚悟がいるほど、辛い状態だった。
それでも5、6年は医術に頼っていた気がする。
以後はもう諦めて、目まいが勃発したらおとなしく横になっていた。
当時に比べると、今の方が元気だと思える。
入眠剤に抵抗はあったが、眠ることが体の回復につながると考えるようになってから、飲むようになった。
認知症につながるとの恐ろしい話を聞いて、かなり悩んだが、量を減らす方向で調整している。
つまり、現代医学を信用していない部分が、私の中にある。
効く・効かないを、ようく見極めてからでないと進まない。
こんなことを言えるのは、今のところ元気とは言えないまでも、大病を患っていないから。
明日手術、とでもなれば、信じる・信じないは別として、手術台へ上げられることは間違いないけれど。
(玉麗)