手本を2枚描いた。
「菜の花とすみれ」、「梅とメジロ」。
いずれも馴染みのある題材である。
古木に咲くうす紅の梅、側に止まっているメジロはわが家に来る子達のどれか。
スズメと同じくメジロも何度か絵にした。
皆さんによく言う言葉だが、
「目をつぶっても描けるぐらい練習して下さい」。
私も手本を描くたび別の用紙に描いてみるので、もうメジロの特徴を覚えてしまった。
菜の花とすみれの組み合わせは初めてのことだ。
黄色と紫色は相性が良い。
ただ私達が使用している顔彩という絵の具は、黄の発色があまり鮮やかではない。
そのため菜の花は、やや朱寄りの濃黄を穂先につけて描く。
菜の花のモシャモシャとした葉を描くのが楽しい。
両者ともに目立つ花ではないので、黄と黄草でボカシをかけて春の野辺の感じを出した。
これは1年先の手本になる。
絵はやはりモデルがあった方が描きやすい。
そうなると1年先を見据えて、今春の絵を描く。
私の絵はけっこう細かい所まで描きこむことが多い。
それによって描かれたものの特徴を知ってほしい、と願いながら。
描いた花が咲いていたら、ようく見て欲しい。
鳥を見る機会は少ないだろうが、スズメなら身近にいる。
観察することで、次に描く時の表現が変わってくるはずだ。
これも何度も言うことだが、同じ絵を2回、3回と描いてほしい。
絶対に上手くなるコツである。
いろいろな理由で教室を続けられない人がある一方で、このところ体験申し込みが増えてきた。
春は新しいことを始めたいと思う時。
今やっていることを深化させるときでもある。
万物が動きを速める季節、私達もゆっくりで良いから動きましょう。
絵を描きましょう!!
2枚手本を描き終えた私は、少々ハイになっております。
(玉麗)