今期の、虎の図をお軸に描く研究会が、全て終わった。
あ〜〜〜終わったンだ、と思うと、肩からスーーッと力が抜けていく。
最終日、唯一の男性Nさんが、
「皆さん元気ですよねェ、僕なんかもうクタクタで、めっちゃ疲れました〜」。
片付けを手伝ってくれて、最後に残った彼が言う。
その、「皆さん」とは、彼の2.3倍くらいの年齢の人達のこと。
Nさんは、大阪教室の会員だったが、引越ししたので別の教室へ移った。
大阪教室の時代はもちろん、どこへ行っても大歓迎されている。
誰からも愛される性格、穏やかでちょっとお茶目なところがあって、あっさりした好青年のNさん。
彼が驚くのも無理はない。
祖父母はもう亡くなられているようだから。
娘が笑いながら説明している。
「ウチの母(私のこと)もそうだけど、今日と明日ぐらいはけっこう元気なんですよ。あさってぐらいになるとパタっと能面のような顔になる。その日か翌日に疲れたーッと言うのは、若い人です」
ヘエーーエ、そうなんですか、と聞いているNさん。
そうなンですよ。
歳を剃ると、緊張が解けるのに時間がかかる。
疲れは緊張が緩んだ時に、待ってましたとばかりに顔を出すもンなんです。
今夜、疲れたーッと言って爆睡できるのは、若者だけ。
年寄りとは言いたくないけれど、私達は「あさってグッタリ組」なのだ。
(玉麗)