秋の絵(+動画タデ)

(本日の動画はブログのいちばん最後にあります)

35周年記念展が延期になり、それに付随する諸々の仕事は、今のところ休止である。

特別教室も再開していないので、毎年追っかけられていた手本描きから開放されている。
私がこのところ少しヒマなのは、そのおかげだ。

コマのようなヒトだから、一旦動き出すと、力尽きるまで回り続けていたが、今なんとなく元気でいられるのもヒマになったおかげかもしれない。

と言って、じっとしているヒトでもなく、何かを見つけては動き回り、蚊に刺されたり腰を痛めたり、あげく肩こりで歯が浮き痛い目にあったりもした。

それらがどうやら治って、今朝は朝食後すぐ色紙を1枚仕上げた。
今描いているものは、来年の秋の手本になる。

柿とぶどう。

「今朝穫ってきたばかりの、葉も枝もついているのを籠に入れた」という設定の構図。

娘が見るなり、「わ、美味しそう」と言った。
うーん、どうかなと思っていたのに、そう言ってもらえると途端に良く見えてくる。
額に入れて掛ける。

鏡に映った作品は、実物より色濃く見えて、よりリアルに感じる。
ぼかしで影をつけているので、立体感がよく出ている。

水墨画、墨彩画は不思議な絵だといつも思う。
描いている間はせいぜい80点、ところが乾いてから見ると100点満点に変身する。

色を重ねて立体感を出す訳でもなく、むしろ引き算の絵なのに、奥行きと品格を表現できるのは、墨の力なのか。

「先生の絵は、品があって大好きです」
と言ってもらえると、何より嬉しい。

水墨画を選んで良かったと、折に触れて思っている。

(玉麗)

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第73回は「タデ」(1分47秒 音あり)です。

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