龍が終わってヤレヤレと思ったのも束の間、次は七福神である。
七福神が宝船に乗ってやって来る図は、過去に手本にした。
2002年であった。18年も前のことだ。
捜し出してみると、ほうっなかなかの力作ではないか。
若い時に比べると、目は悪くなっているものの、精度は上がっている。
今回は資料も見ずにイメージ図を描いた。
その後、ちょっとだけ調べ物があって、前回より豪華な七福神の下図が出来上がった。
これで50パーセント以上は終了している。
絵は、テーマを決め、構図を考えるのが一番大切な仕事で、次にイメージ図・下図で、もう大丈夫となる。
細部においては少々変化することもあるが、基本は構図なのだ。
何を描くのが一番難しいですか、と時々聞かれる。
「人物です」
即答である。
七福神は人物が7人もいる。
福々しい神さま達を描くには、ほんの少し遊び心を加えて、あまりリアルに描かないこと。
このような絵を、吉祥絵と呼ぶ。
下図を作らず、筆の向くまま描くのも、面白いのが出来るだろう。
しかし、弁天さまの持つ琵琶がどんな形をしているか、福禄寿、寿老人が連れている生きものは何か、などなど調べておいて、構図までは考えておかないと、とても描けるものではない。
さて、この絵は次の3日間休みの日に描くことにしよう。
(これは特別教室のお軸用手本です)
(玉麗)