3時まで帰れない

仕事が続いて一段落。

ほっとして行く処は、川に面した古いけれど広いカフェ。

ほとんど客がいない時間を狙ってランチをする。

外は雨が降って窓ガラスが曇っている。

コロナ解禁で平日でも、雨が降っていても、人の数が多くなってきた。

今まで食事中しゃべることを憚ってきたけど、もう良いよねと言いたげな隣の客はよくしゃべる。
この手の高音・早口は耳障りだ。

と小うるさいことと思えば、私の方が席を立つしかない。
仕方ない、本屋へ行くことにしよう。

本屋もけっこう人がいた。

「小鳥の来る庭を作る」本を探したがなかったので、花図鑑を買うことにした。

あちこち見て歩き、食品売り場で今夜の食材を手に入れた頃はもう、足も頭の中もすっかり疲れていた。

家へ帰っても今日は何かの点検があるとかで、停電、水道も止まっている。

3時まで帰れない。

仕方ないからまたカフェへ戻ってきた。

スタッフが私の顔を見てニコッと笑い、お帰りなさいませと言った。

2ツ空けて隣の席では、老女4人組が病気の話をしていた。

彼女たちはボソボソと話す。
カン高い声の人はいなかったので助かった。

湿度が高いからか、少々蒸し暑い。

川沿いの桜は3分咲き。

2日ほど雨が続きそうだが、まだ花への影響は心配しなくていい。

雨が止んで気温が上がったら、一挙に咲くだろう。

今年の予定は今のところ2件、花見は続いても飽くことはない・

(玉麗)

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