雑草の季節

草木達は古い葉を落としたり、枯らしたり、新芽の準備が整っているようだ。

わが家のベランダにも何本かの新顔達が、枯れたように見える木の襞から小さな小さな芽を出している。

3日前は「何コレ?ひょっとして新芽?」と訝しく思ったものが、今日はもう薄緑の丸い葉の形になった。驚きと感動に満ちている。

地上に目をやれば、ナント、モッコウバラが咲き出した。まだほんの一部であるが、あまりの早さに驚く。

しかし・・・これからが彼らの活躍どきである。オニタビラコ、オニノゲシ、カラスノエンドウ、これらは種を風に乗せたり弾けて、その辺一帯に広がる。

他所から飛んで来て、敷地内に根を下ろすのもいる。ドクダミは地下で増殖し、花壇は彼らに占拠されている。ヤブカラシ、ヘクソカズラも同類である。

少し前まで躍起になって彼らと戦ってきた。まだ力尽きてはいないものの、当時のような体力はとうに無くなった。

彼らの弱点は花が咲いている時で、一番抜きやすくなる。根絶やしにしにくいカタバミでさえも、花が咲き出す頃はたやすく引っこ抜ける。

そんなことを知っているヒトは、最近あまりいないだろう。マンションでは造園業者に全てを任せてしまうからだ。彼らはよほど予算が潤沢でない限り、手抜きする。手抜きしても誰も何も言わない。どう手抜きしたのかさえも知らないから言いようがない。

人生リセットできるなら、私は造園業を選ぶかもしれない。予算が少ないマンションならそれなりに出来る方法を考え、世の中の美観を整えることに力を尽くしたい。

なんてことを、雑草が生い繁った花壇を見ながら、夢想する。こういうのをオカメハチモクと言うのかナ。私1人が奮起しても、造園業は成り立たないぐらい解ってますョ。

(玉麗)

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