夜明けが遅くなってきた

朝マンションのロビーの入口で、犬を連れたご夫婦を見かけた。
少し離れているため、ひょっとしたらと思いながらもよく見えない私に、「おはようございます」と声を掛けてくれた。

あ、やっぱり。
このマンションの住人Sさんご夫婦。
お2人とも気さくな方で、ワンコも愛想が良い。
「おはようございます」と返しながら手を振った。
良い1日の始まり。

マンションにはいろいろな人が住んでいる。

会釈をしても決して応えない人。

久しぶり〜元気だった?と言ってくれる人。

会えばいつも立ち話をしてしまう人。

私の方はどなたか分からなくても、「お花楽しみに見させてもらっています」と言ってくれる人。

そして、私がせっせと草を抜いたり、花の世話をしているのを目障りに感じている人。

それを悪意と呼ぶなら、その感情は、どのようなメカニズムで生まれるのか。
推測するしかないが、推測で物申さば、さらに悪意は増幅される。

「ガァーオー」しかない。

悪意に屈せず、自分の感情をコントロールするには、おまじないしかない。

陽が昇る時間が遅くなってきた。
冬に向かってさらに、夜明けは遅くなってゆく。
反対に陽がくれるのはだんだん早くなる。

灯りを、点して楽しむことがあまり得意ではない。

私は、今や太古の人間に近づきつつあるような・・・・・。
夜明けを今か今かと待つ日がすぐそこまで来ている。

(玉麗)

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