優雅なベランダ

本を読んでいる。
ベランダへ椅子を持ち出して。

先日手に入れた本は井上ひさしの「さそりたち」。
プロローグと1章を読んだだけなので、まだ何とも言えない。

郷里のお寺に永代供養をしてから、年に1度ではあるがお経料を送っている。
お菓子か何かと一緒に。

それを手に入れるためシティモに行った。
仕事に出る娘の車に乗せてもらったので、40分ほど早く着いた。

本を持って行ったので、他の人のように時間を潰すのにスマホをいじることもなく、店が開くのを待つことができた。

「約束の森」はもう4〜5回読んだ。
それでも持ち歩くほど、この本は面白い。

行きつけの店の前を通ると、店長が野菜を「持って帰って」と言う。
モロヘイヤ・オカワカメ・スダチをもらった。

無印良品で室内着のTシャツを手に入れ、本屋へ。
なかなか読みたい本が見つからず、店を出る頃はお腹が空いてきた。
隣の喫茶室でパスタを注文し、また「約束の森」の続きを読む。

今日は雨が降っている。
部屋内は暗い。
ベランダで読書と決めた。

お茶とおやつをテーブルに置いて、つまみながらページを繰る。

娘が室内からのぞいて、いいとこ見つけたね、と言う。

濃いピンクのブーゲンビリアと瑠璃色のルリマツリを背に。
涼しく、適度に明るく、快適である。
ベランダ読書、おすすめです。
ただし、雨の日に。

(玉麗)

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