手本1枚

昨年11月19日にラベンダーとパンジーを買っている。
植えたのは翌日。

ラベンダーは北海道のイメージがある。
パンジーは色々と改良されて、ほとんど1年中咲いているように思う。

ラベンダーを真ン中に、周りを黄のパンジーで囲うように植えた。
両者は寒さにも負けず、どんどん根を張り大きくなって、次々に花を開かせてくれた。

植えて3カ月経つが、花の勢いは衰えない。
紫と黄は相性が良い。
1コの大きな鉢の中で花勢を競い合っている。

そうだ、これを手本に描こうと思いついた。
手本というのは、珍しいものも喜ばれるが、何といっても皆が知っている身近なものが良い。

私達の絵は実物を見て描く実写ではない。
運筆を駆使して、手本を見ながら創り上げるものだ。

もちろん実物を前にして描くのが一番好ましいが、教室ではそれが出来ない。
それが出来る人も少数しかいない。

手本作成の折、描き方の順番、色、形の作り方などなど試行錯誤を重ねる。
初めて描く花は、私の筆使いが玉麗流を決めるもとになるから、アレコレ試してみることは重要な課題でもある。

パンジーの花びらの付き方は、桜や梅とは違う。
5枚の花びらは正面に1枚、左右に2枚、その後ろに2枚。
ラベンダーの方は、スーッと伸びた茎の先の方に、青紫の小花が群れて咲く。

1枚ずつは描けない集合体だ。
葉もコスモスのように先分かれしていて、これもまた1ツずつ描くのは難しい。

ああでもない、こうでもないと描いてみて、よしっこれにしようと決まった。
あとはサッと描き上げる。

色紙1枚描けた。
青紫のボカシを入れて完成。
後期の手本になる予定。

(玉麗)

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