その日のために

出足が悪かった今期の特別教室が、キャンセル待ちになった。

早く描いておきたいと思う人がけっこういるようだ。私がもし習う側だとしても、先生も若くはないんだから元気なうちに手本を作ってもらった方が・・・なんて考えるに違いない。

キャンセルが出なかったので、よしっ5人全部引き受けますとなって、急遽手本作成、2回目の特別教室では皆さんの笑顔を見ることができてほっとしている。

4月25日分があと2枚。
6月までの前期分が4枚。
合計6枚の手本が急ぐ。

それを過ぎると、7、8月はお休みすることになっているので、その間に9月からの後期分を描く。

とにかく展覧会を開催すると宣言したら、私は手本を描くマシーンである。

しかし実際は、人間なので肩は凝る、背中は張る、目は痛くなる、賑やかなことだ。

でもそれを乗り越えて、すべての会員作品が出来上がり、その後自分の出品作も描き上げて、当日展覧会会場に立った時、達成感は言葉に尽くせないことだろう。

特に今回は、玉麗会発足35周年、玉麗会展としては21回目になる。

私の人生の半分近くを費やして育てた果実を収穫する日、感無量とはこんな時に使う言葉だろう。
しかし、その日はまだ1年先にしかやって来ない。

(玉麗)

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