先日の、教室再開第1日目のこと。
日数でいえば90日以上、会員たちとまるっきり接触していなかった。
電話やメールはすべて雪がやってくれるので、私はのほほんとしていた。
他人と接するということは、楽しいこともいっぱいある反面、気を遣ったり、チクっと痛いことなども言われたりする環境に置かれるので、逞しくはなるかもしれないけれど、ストレスがたまる。ダメージを受ける。けっこうシンドイ。
それがコロナ騒ぎでピタッと止まった状態になった。(実際には1回ガツンとあったけれど)
雪はちょっとばかり、ハラハラしていたのではないだろうか。
3カ月も人前で話す機会から遠のいていた私が、言葉数が少なめになった私が、会員達の前でスラスラと説明できるんだろうか。今後の教室の在り方についてを。
私自身はなーんにも考えていなかった。
そうだ、私が説明するんだったと、教室が始まって初めて気がついた。
たぶんそれが良かったのだろう。
久しぶりにお目にかかった皆さんが、お元気で、3カ月のブランクなんて全然感じなかったのも功を奏して、私はウロたえることもなく、一連の言うべきことを話し、「では今から始めます」となった。
実は私はとてもアガリ症で、人前で話すことが大の苦手である。
「エーッ、そんな風に全然見えないです」と皆さん言うが、本当はハラハラドキドキなのだ。
35年の間に、パッパと仮面をつける技を磨き、やっと「そんな風には見えない」までになったものの、皮膚1枚下では血流が制限速度をオーバーしてビュンビュン走るのを、制御できないままでいる。
(玉麗)