桜(2022年春)

4〜5日バタバタと忙しく、教室も続いている。

そんな時はベランダで外の景色をゆっくり見る余裕がない。

今朝曇っていた。
明るくない中で、ベランダから見下ろした場所の桜が咲いていることに気がついた。
その隣にはモクレン、下方にはユキヤナギがいずれもほの白く、その辺りだけくっきりと浮いたように見えた。

美しい眺めも、見ようと意識しなければ、目の中に、さらに脳内に届かない。

桜の季節は、毎年慌ただしく去ってゆく。

立ち止まって、心を、うすくれないの花の中に埋めよう。

この花が咲き誇る期間は、瞬く間にすぎてしまう。
儚い花の命を、来年もまた見られる保証などどこにもないのだ。

昨年のこと。
私は1人で川畔を歩いたことを思い出した。

その日は眩い陽光が降り注ぐ、少し風のある日であった。

コロナ下で花見の人達はほとんどいない中を、贅沢な1人花見と決め込んで、天を仰ぐとそこは青のシンフォニー(どこかで聞いたことがあるナア)。

天上の青を背景に、例年より濃く見える桜達が、私を見下ろしていた。
全ての条件が揃っていたように思う。
「きれい・・・」
思わず口から出た。
あの日の感動を、今年もまた味わうことができるだろうか。

ベランダから見下ろした桜をスマホに納め、友人にメールした。
「きれいねェ」
と返信が届いたのを見て、さて、今から教室へ行きます。

(玉麗)

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