アゲハが次々に羽化している。
きのうは4頭(アゲハは1羽ではなく1頭と呼ぶ)出発した。
少し雨が降った。
彼らはちゃんと雨宿りする。
羽化して羽が乾くと、娘がペチュニアの花の上にそっと置いてやる。
天気が良いとすぐ力強く飛び立つが、雨模様の日はちょっと躊躇している。
迷っているうちに陽が傾いて光が弱くなると、羽を開いたり閉じたりしながら、すぐ隣のルリマツリへ移動した。
ルリマツリの花の細長い管には蜜がたまっている。それを吸っていたのかもしれない。
次に見た時、辺りはすでに暗くなってきた。
もう1頭はすでに飛び立って姿がなかったが、大きな羽の子の方がルリマツリの花房にブラ下がっている。
チョウは夜になると、花や葉の陰にブラ下がった状態で眠る。
今までに累計800頭近いアゲハを、このベランダから飛ばしてやったが、泊まっていく子はいなかった。
ベランダからテラスに昇格したから、居心地がいいのだろうか。それともルリマツリが気に入ったのか。
このルリマツリはチョウが好む蜜が入っているからと、手に入れたものである。
食べものがあって、眠ることもできる花木のあるテラス付き。
この辺りはいっぱいマンションがあるが、アゲハさまの条件を満たす物件は、そうそうありませんヨ。


(玉麗)