
5月1回目の手本は、ルドベキアと鯛焼きではなく、雀です。
ルドベキアは、ひまわりを小さくしたような花。
オレンジがきれいでシンプル、可愛らしい花で最近よく見かけます。
陽気なルドベキアと落ち着いた竹の花器、そして竹の枝にとまる雀。
和と洋の融合が素晴らしい構図の今回の手本、かわいい雀がたくさん誕生しましたね。
ハガキ2枚にルドベキアと雀を分けて描かれたNさん。
良い感じですね!
いつもNさんは、本番の色紙の前にハガキにこうやって描かれています。
練習も兼ねて小さな作品ができるので、実はとても良い方法なのです。
教室でよくお伝えするのですが、
「練習はあまりしないほうがいいです」。
練習紙に筆のタッチや色合い、濃さなどを確かめる程度にしておいて、本番を描いた方が良いですね。
練習をしない方がいいなんて。
理由は?と思いますよね。
本来、練習というのは家でするものです。(ちょっと耳が痛いですね)
運筆は、本番前の数分間の練習で急に上手になる、なんてことはありません。
あんまり練習に熱心になると・・
本番を描いた時に「練習の方が上手くいった」という場合、よくありませんか?
絵を描くのは体力を消耗しますから、さて、お清書という時にちょっと疲れている場合もあります。
これはすごくもったいないのですよね。
耳が痛いついでにもっと言いますと、
・予習(ここで練習をします):1度手本を見て描く
メリット:運筆を想像しながら描くので考える癖がつく(間違っていてもOK)
・本番(ここでは練習しない):教室で描く
メリット:1回でサッと描くマインドが養われる
・復習(ここでも練習をします):もう1度描いてみる
メリット:学んだことの確認をすることで運筆がより速く身に付く
この3本立てだと、メキメキと音がするくらい上達します。
自信もついてきます。
でも、メキメキ音がしなくても自信がなくても、描いた分だけ確実に上達していきますので安心してくださいね。
ゆっくり描いていけばそれで十分です。
かわいい雀たちを見れば、よくわかりますよね。
(雪)