贈り物

お中元の季節、私も数は少ないが、送られてきた冊子を見ながらアレコレ考える。

お中元とお歳暮は大体、食品が一般的である。

カタログの中味もほとんど飲みものか食べもので占められている。

私が贈る人は親しい人達なので、好みなどわかっているつもりである。

それでも私は念を入れて、コレとアレではどっちがいい?と尋ねたりする。

ある人には夏はビール、秋に新米を贈る。

とても喜んでくれて、私もこれで確定かなと思っている。

 

若い頃(といっても40代くらい)プレゼントで失敗をした。

お世話になった年上の女性にスカーフを贈った。

私としてはフンパツしたつもりであったが、後から考えるとその時の私が使える金額ぐらいのものは、その女性にとって安物すぎたのだ。

それでもリボンをといて包みを開け、喜んでくれた。

しかしそれは私の感謝の気持ちを受け取ってくれた、という表現であって、その人がそのスカーフを使っていたのを見たことはなかった。

そのことに気づいたのは、ずっと後のことだった。

以来私は、身につけるものは絶対プレゼントしないことにしている。

食品がハズレが少ない。

が、それもちゃんとリサーチしておかないと、頂いたけどキライなものだった、となりかねない。

あまり嗜好の強いものは避けるべきだろう。

洗剤を頂いたことがあるが、わが家にはコレと決めたものがあり、それ以外使わない。

私は鼻が利きすぎるぐらいよくにおうので、キツイ匂いのものは「申し訳ありませんが」となってしまう。

その場合、息子の家へ運んでいくことにしている。

ギフトの季節になると、毎年その難しさについて書いている。

(玉麗)

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