最後の1枚はカエルを描くつもりでいた。ところが先日、「先生、墨だけの絵が少ないですね」と言った人がいて、そうだ、水墨画を1枚入れなきゃイカンと。
雪にうずもれた北国のどこかの村、玉麗先生の絵を使わせて頂いた。といっても、玉麗流にアレンジしているのだけれど。
娘が夕食の時、「手本の水墨画を “喪中みたいだ” と言った人がいた」と笑っていた。習っている絵が何なのかよく解っていない人は多々いる。
苦労して創る手本に、エエッ?と思うようなことを何気なく言われて、昔はムカッとなっていた。もちろんそれを顔に出すほど子供ではない。今だってうれしい訳はないが、“フンフンなるほどネ”と聞く余裕がある。
イノシシの置物の上にカエルが乗っかっている図、私の年賀ハガキに解説を入れた。『亥年 どこへ行っても 無事かえる』これでイノシシとカエルの関係性が明らかになった?
自分の年賀ハガキですから、今年はどうしてもカエルを描いてやりたかっただけのことです。
(玉麗)
ぐさりとくるその一言、その場はぐっと我慢して、その一言で励まされ、夢を持ち、腹が立ち、がっかりし、泣かされる。有名な「その一言」です。