奈良へ 3/3

帰路のハプニングを書いておきたい。

大和路快速に乗ると車中は50分くらい。
そう苦にならない時間ではある。

ところが、久宝寺の手前あたりでゴトンと止まった。

車内放送があり、
「自動車事故があり、安全確認のため遅れます」
とのこと。

電車内がほんの少しザワついたが、皆一斉にスマホで誰かと連絡を取り合っている様子で、シーンとなった。

しばらく経っても動かない。

同じアナウンスが何回か流れ、

“エーッ   いつまでかかるの?”

とあちこちで声がする。

その時、反対車線をグリーンの車体が通り過ぎた。

アッ、 エ?

隣に立っていた人と目が合い、

「通りましたよね」

「動きますネ、たぶん」

と思わず声を掛け合った。

みんな冷静そうにしているが、内心不安なのだ。

ひょっとして線路沿いに歩いて次の駅まで行くのかなあ、と思っていたに違いない。

その後5分くらいして列車は動き出した。

「動いた!」

安堵の声がする。

15分の遅れであったが、こんなことは初体験だった私にとって、太陽が沈む(暗くなる)ことの不安と共に、ヒシヒシと迫るものがあった。

乗車した駅でビスコとお茶を手に入れていた。
買っといてよかった、もしものことを考えて、思った。

災害(?)はいつ起こるか分からない。

慌てないために、心の準備と、ビスコかチョコ・お茶・お水の携帯を。

(玉麗)

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