「シュッとした子が、
“何だろう” って言うの聞いたけど、
やっぱり標準語使ってたヮ。
大阪弁には合わンね、あの言葉」
「ムンちゃんの好きな菅田将暉でもアカン?」
「あの子演技うまいけど、
やっぱりキャラクターが違うって感じかな、
似合わんと思うよ。
テラさんの身近にいる?
“何だろう” って言う人」
「1人いてる。
20代後半ぐらいやと思うけど、シュッとした子。
ムンちゃんの言う通り東京出身で、標準語使う」
「やっぱり」
「もう1人おるナァ。
ちっとも似合わんヤツが・・・。
背が高いのにシュッとしとらん。
ボテッと言うた方が正しい」
「ボテさんも、“何だろう” って言うのん?」
「言うねん!
そう言えば彼も関東やった。
ゆったりしてて、何かしたらなアカンと思わせる雰囲気の子やけど、
“何だろう” って言うたとたん、カチッとくる」
「目に浮かぶワ、その時のテラさんの顔!」
「マァ、そのおかげで何にもしてやってない」
「言葉って難しいね」
「そうやねェ、
流行してるからって似合わんヤツが
うっかりつこたら悲惨なことになる。
ファッションもおんなじやけど、自分に合うもン探さないと。
ナニ、アレってなってしまう。
ムンちゃん、今日の帽子カッコエエよ」
「ありがとう!」
(玉麗)