もらう

「あげる」のも難しいが、「もらう」のも同様である。

友人から聞いた話だ。
友人の親友はもらってくれるのがとても上手で、プレゼントすると満面の笑みを浮かべて「わっありがとう、嬉しい」と言ってくれるらしい。

例えばそれがチョコレートだったとして、その人は今胃を悪くしてとても食べられる状態ではない時でも、おくびにも出さず喜んでもらってくれる。

友人もあげたがりで凝る人だから、きっと美味しい銘柄の高級品であったろう。

それをわざわざ手に入れてくれたことを、高く評価できる人。
友人の心を推し量った上で受け取ってくれていることに、最近になってようやく気がついた、と話していた。

双方共に優しく、とても良好な間柄であることが窺われる。
私にそこまでできるだろうかと考える。

もちろん気遣いは充分にできる人間だと自負するものの、親しさに甘えてついつい口を滑らせてしまいそうな・・・。
「私、今食べられないから、ゴメン、持って帰って他の人にあげて」と。

そうではないのだ。

そのプレゼントは私のためのものなのだから。

友人も同じ失敗をしたことがあると言っていた。
しかしその親友は、そうではなかったことが素晴らしい。

人の心を慮ることの難しさ。
それは「あげる」ことよりも「もらう」時に表出する。

プレゼントの季節は年に何度かある。

そのたび毎に、「あげる」側と「もらう」側の品位が試される。

とマア、気難しいゴタクを並べるのはここまでにして、クリスマス・お正月、家族間で、友人達で、贈り物が行き来する。

嬉しく、楽しく、感謝しながら、その日を迎えたい。

(玉麗

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