水鳥の悲喜劇

33年間も同じ仕事をしていると、ほんといろんなことがあったナァと思い出す。

どこの職場でも同じようなことは起きているだろう。趣味の世界でもやはり対人関係がいちばん面倒なことだと言える。

私達と気が合わなかったら、たぶん体験の時にダメだと判断されるから、私達対会員で摩擦が起きることは皆無に近い。

会員対会員で気まずいことが起きた時、(これも稀なことではあるが)私達は心悩ませる。

摩擦を起こし、熱を帯びた状態のときに私がしゃしゃり出て、水をぶっかける(なんてやってみたいよ、まったく)訳にはいかないから、ソフトムードでうやむやにしてしまう。

しかしうやむやにしたものは、教室のあるたびに、再燃する。私が、うーむ、うーむと唸って考え込んでも答えなど出ないのだ。

人の性格を変えるという不可能の域に、解くカギが隠されている、と思うしかない。

和やかに楽しい時間を過ごしたいと、誰もが思っている。

思っているけれども、そうならない場合もある。

それでもいいのだろうか。

100パーセントは無理だとしても、極力高い数値の満足度を提供するために、私達は水面下で力一杯、足を動かせている。

涼しい顔して水に浮かんでいるように見えたら、それはそれでうれしいことなのだと、思いながら。

(玉麗)

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