12年に1度しか回ってこない辰年。
そして龍図は辰年に向けて描くことに意義がある。
となると、私が描く龍はひょっとしてこれが最後になるかもしれない。
そんなことを考えたから2本目が描けたのだろう。
しかし、これで力を使い切ってしまっては、伝授することに狂いが生じる。
パワーを残しつつ全力疾走。
そんな、出来そうもないことを、やる!と決心する気力が私を前に進めている。
本音はすでに満身創痍なのだ。
傷などどこにも見られないが、体中がズキズキ痛む。
頭の中にも霧が渦巻いている・・・。
明日「龍図を描く」教室がスタートする。
娘と指導の手順を協議し、担当を決める。
道具・材料の調達、下図をスムーズに描くための準備。
アトリエは今や倉庫と化して、その中で娘が黙々と作業をしている。
今日私がすることは、このギシギシと文句を言っている体をなだめすかして、黙らせること。
教室の合間に「龍を描く日」が予定されている。
そしてさらに、重大なミッションが60パーセント残っている。
銀河系宇宙を描く。
これもまた、私の作品としてはたぶん最後になるだろう、と予測される大仕事。
神さま、仏さま、ご先祖様、天上におわしますおおいなる存在のすべてへ。
3度目、最後の願いを。
(雪)