娘の友人の1人、M子さん。
美人で都会的なステキな女性である。
風太とのエピソードがあって、ふと思い出し口元が緩んだ。
風太は余程のことがない限り、わが家の人間以外の人には寄り付かない犬であった。
その彼が、わが家に遊びに来てくれたM子さんに近づいて行く。
イスに座ったらさらに近づいて顔を寄せた。
正確に言うと、彼女の右脇にピタリとくっついて、鼻をスリスリさせている。
「コレ、何してるの」
と叱っても一向にやめず、右のポケットを探し出して、そこへ首を突っ込もうとする。
「やめなさい!ごめんね」
私は大いに気を遣って風太を抱き上げた。
M子さんは笑いながらポケットを弄り、
「ア、これかな?」
と厚手の紙片を取り出した。
彼女の話によると、デパートの香水売り場でデモンストレーションをしていて、通りがかったらテスト紙に香りを染み込ませてどうぞ、と渡してくれたらしい。
「風太、香水わかるの?」
3人で笑った思い出。
M子さんは京都の人。
以前は時々京阪電車に乗ってちょっとそこまで、みたいな感覚で行っていたのに。
最近行ってないナア、古都のあちこち・・・。
娘から、「ブログ読んでくれてるって」と聞いた。
ありがとう、またいつかお目にかかれる日を楽しみにしていますよ。
(玉麗)