と娘が言ったら、
次に何を言うかわからなくても「ヒマ、ヒマ!」と答えてしまう。
今までに、“ア〜ア”となったことはゼロなので、何かいいことありそう、と期待する数秒。
でも今日は、「うーん」と考え込んだ。
暖かい季節なら喜んでついて行くのだが。
まずは体験してきて、と娘を送り出した。
大阪城近くのホテルで、エステ&スパがそう高くない料金で受けられるとのこと。
泊まる訳ではないから、湯冷めするかもと敬遠したが、春になったら行ってみようかと思っている。
若い頃は親子で連れ立って外出するなんてことは、ほとんどなかった。
彼女は友達と出かける方が楽しかっただろうし、私は私でそれなりに忙しかった。
このところ、私がヒマそうにしている休日など、「ちょっと歩きに行く?」とか言ってくれる。
カエルが共通の関心事であることも影響している。
風太がいた頃は、彼が私達の関係のクッションをしてくれた。
私が意気サカンであったため、私達は時折対立した。仲介というかなぐさめというか、風太はその時々の役目をしっかり心得ていたように思う。
時は移り、血が騒ぐ元気が失せた母を思いやる娘、という構図が出来つつあるのだろうか。
煮ブタと鯵酢を作りおきした。
娘は、ゆっくりしてくるから先に食べてと言って出たので、熱いうちに煮ブタ丼にして、いだだきまあす。
“おいしーっ”
思わず頬がゆるむ。
さてスパの感想はいかに。
(玉麗)