コキンメフクロウと対面

教室の帰りホームセンターへ寄ったら、
いろいろな動物がいて、時間の過ぎるのを
忘れるくらいであった。

中でも、コキンメフクロウが珍しく可愛く、
子供のように見入ってしまった。

こんな所に入れられて可哀想やネとふと思ったが、
東京出身と書いているところから、きっと
繁殖させている業者がいるのだろう。
自然の中で育った子ではないようだ。

リスのケージの前で親子連れがいて、
お母さんが「こんなにすばしっこく動くんだったら
逃走したら捕まえられないネ」と言う。
私も思わず、「ホント!」と相槌を打った。

ウズラが2羽もいた。
その鳥籠の周りをハエが飛び回っている。
するとチョコマカ動き回る方のウズラが、
ピョンと跳び上がってハエを取ろうとする。

残念ながらクチバシには届かなかったが、
飽きずに何度でもやる。
そのチョコマカぶりが愛嬌があって
おもしろい。

そしてまたコキンメちゃんの所へ行く。
まんまるの目にじっと見つめられると、
思わず連れて帰ろうかしらん、なんて
思ってしまう。

しかしそんなにたやすく決断できる
金額ではない。

隣のデカイ、仙人みたいなフクロウは
30万くらいなのに、コキンメちゃんはナント!!
50万もするのだ。

「5万なら買う?」と娘が笑う。
「買う!」
「でも20年も生きるらしいよ、どうすんの?」
「そりゃアンタが世話するヤロ」
「それって無責任やな」
「いやどうせアンタの方になつくに決まってるし」

いやいや、ほんの気の迷いです。
帰って遺影の前のお茶を見ると、
風太の横顔を描き出していた。

ゴメン、母さんは風太が一番。
ペットは絶対つれて帰らないヨ。

(玉麗)

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