ある日の教室(キンクロハジロとルリマツリ)

わが家のルリマツリ

キンクロハジロ、水鳥である。

金色の目の中に小さな黒目がポチッとあって、雄は黒と白、「金黒羽白」と書くのだろうか。

バックにルリマツリを添えた。5月1回目の手本。

昨年ルリマツリを手に入れ、次々と咲く花を楽しんだ。

花が終われば枝先をチョンと切る。するとまた次の蕾が現れる。

とても優秀なこの花はナント5回も最盛期を迎えた。

暑い頃に水色の花を室内から眺めると、なんとも涼やかな気分になる。

そうだ、これを手本に描こうと試みたが、小花が群れて咲く様子は、絵ハガキには向くが、色紙サイズにはちょっと淋しい。

そこで水鳥登場である。

白と黒と金の丸だけというシンプルながらインパクトのある配色が、主役にぴったり。

背後に水色のルリマツリで決まりである。

「最後に、おしゃれな寝グセをつけてあげましょう」

娘はキンクロハジロの冠羽を描きながら、言っている。

彼女の表現にはいつも口許がふっと緩む。

教室は和やかな笑いに包まれて、今日も楽しく進行している。

(玉麗)

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