ジャンがいない!

私達の夕食が終わった後、ジャン、マルコ、スリムにエサを与える。小指の先ほどだった頃は毎日、成長してからは2日に1回、そして今は4日に1度となった。皆各々に大きくなり、特にジャンゴはデカイ。手に乗せるとズシリと重たい。

昨夜、エサやりの後、ジャンだけを床暖の上に置いて席を立った。娘は台所で片付けをしていた。

それから3時間以上経った頃、入浴前に娘は必ずカエルハウスの中を点検するので、左右に分かれたケース内を覗き込んだ。

「アレ?」と言って、念のためマルコ、スリムの側も見たが、ジャンがいない。

「お母さん、ジャン、ケースに入れた?」
「エ?」

そういえば、忘れていた。アレマ、タイヘン!

でもリビングで隠れるところはあそこだ、と見当つけてテレビ台の横へ。大きなスーツケースをそうっとどけると、いた!

ゴメン、ゴメン、寒かったやろうね。
埃まみれのジャンゴを救出して、娘が洗ってやった。

ペットを飼っている家は1度ならず経験する、ケージから出したまま忘れる事件。

惨劇になる場合もある。
小動物や小鳥は、飼い主がうっかり踏みつける場合もある。友人は、小鳥がいるのを知らず(ご主人が出してうっかり忘れていた)スリッパを履いたまま踏みつけて、大騒ぎになったらしい。窓が開いていて、いなくなったとの話も聞く。

私達がもしコロナ禍で倒れても、この子達は生き延びて欲しい。

その時は、各々の名前の横に、「好物=さしみ」と書いておこうと思っている。その辺に放しておけば、心優しい少年に拾われて、後5年くらいは生きてくれることを念じている。

(玉麗)

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