「蚊に噛まれてホロセができた」

フイに徳島弁を思い出した。

夕方ゴミを捨てに行って、マンションの住人と立ち話をした。

このあたり一帯は緑が多いので、蚊も結構いる。しかし、暑さでこのところあまり見かけないので油断をしていた。

見えないのは日中であって、夕闇が迫るとワンサカいるのだ。

家に帰って刺された所へキンカンを塗る。うわっここも、こっちも、こんな所も!

膨れ上がってきた。もう痒くて痒くて身体中がゾワゾワする。塗って、また塗って、かゆいーーっと叫びながらまた塗って、みるみるうちにプックリ、2カ所がつながって大陸になってきた。

その時、頭に浮かんだ言葉、それが「ホロセ」だった。娘がネットで調べると、西日本の方言だと説明されていた。

「ホラ、こーんなに大きくなって、もうメチャ痒い!」と見せると、蚊に刺されやすい体質の娘が「まだオーストラリア程度やな。私なんかユーラシア大陸」と言う。

娘と一緒だと蚊もよく知っていて、美味しそうな方の血を吸う。けれども今日は私より年上の人と立ち話の途中であった。

3匹ほど仕留めたが、15カ所も刺された。毒素がよほどきつかったとみえて、まだ痒みが残っている。

(玉麗)

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