教室からの帰路、車の中でいろいろしゃべる。眠くてウトウトしているうちに「着いたよ」となる時もある。
今日は前者で、ダイエットについて問答しているうちに、娘の欠点について話が及んでいった。娘もそのいくつかについて自覚しているので怒ることもなく、おもしろおかしく言い合っているうちに家に着いた。
夕食後、後片付けをしながら娘が言う。
「さっき悪いとこ言うたから、今度は褒めてよ」
「え?急に言われても・・・・・」
「エーッ 長いこと親やってるのに娘の長所わからへんの?」
「イヤ、まあ、あるけど・・そうやねェ」
「欠点はすぐ言えるのに?あのな、『ジョハリの窓』って聞いたことある?」
①開放の窓(自分も他人も知っている自分)
②盲点の窓(自分は気づいていない、他人は知っている自分)
③秘密の窓(自分は知っている、他人は気づいていない自分)
④未知の窓(自分も誰も気づいていない自分)
だそうで、自分や対人関係について考える時の指針になる。
なるほど。では答えます、ということで、欠点と同じくらいの数の長所を伝えた。娘はフンフンと頷き、相槌を打ちながら聞いていた。
私と娘は性格が違う。しかし私達がそう思っているだけで、他の人はイヤよく似たところもある、と言うかもしれない。
自分のことは自分が一番知っているはずだけれど、存外知らないところもあって、他の人に言われて初めて気付くこともある。
親しい人や友人と『私の長所・短所について』を話題にするのも一興である。娘といたら、そんな遊び心をくすぐってくれる。そうだ、これも彼女の良いところのひとつに登録しておこう。
(玉麗)