暖かい日がやってくると、もうこのまま春になるだろうと思ってしまう。
「啓蟄(けいちつ)」は3月6日〜3月20日。
「啓」は「開く」、「蟄」は「冬眠している虫」のこと。
冬籠りしている生きものがモゾモゾ動き出す頃、私達も春への期待が高ぶって、ウールや羽毛のコートを着るのがイヤになる。
ところが季節はここからここまでと、はっきり決まっている訳ではない。寒い日が突然やってくることを忘れてはならないのだ。
河津桜は咲いても、今日のように寒い日がやってくる。決して早々とコート類をクリーニングに出してはいけない。
『キッチリとは決まってませんけど、この日から春ですよ。でも4月に雪が降ることも、ままあるので気をゆるめないで下さい』
との分け目が、「春分の日」21日。
春といっても、寒さ対策を忘れないように、寒の戻りにくれぐれも気をつけないと、風邪を引くことになる。
私のカレンダーは、メモ用紙がいっぱい貼付けられている。
コレをしておけばよかった、と今年思っても、来年までにはきれいサッパリ忘れてしまう。そこでメモにしてカレンダーの12月のページに貼っておく。
「冬ものの洗濯は、完全なる春を迎えてから」
のメモが3月末に貼られている。きっと昨年、“ああ、しまった”となったのだろう。去年の自分を垣間見た気がする。
娘は、「3月は春ではない、冬です」と言う。そうだ、そう思っていれば、解決する事柄も多いことだろう。
(玉麗)