体のコントロールは誰であってもたぶん出来ない。
それは不可能の領域にある。
自分の体なのになんということだろう、と嘆いてみてもどうすることも出来ない歯痒さよ。
緊急事態宣言が発令され、私たちの仕事は完全にストップした。
教室は、公的場所を借りているので、このような場合直ちに閉鎖される。
外出自粛要請が出ているのだから、民間の場所でも休講しなければならない。
たぶん、このようなことが私の神経を擦り減らし、傷跡がストレスになって体全体に及んでいくのだろうと推測するが、確かなことはわからない。
つまりまた、朝から吐き気で起き上がれなかった。
ついこの前にダウンしたばかりなのに・・・・・。
気力で乗り切ろうと試みることになった。
その日午前中はソファで寝ていたが(何も食べられない)、12時前、フロを沸かし入った。
生きものは海から誕生した。
もちろん溺れる種もいるにはいるが、ほとんどの生きものは、死にそうな場合水に放つと生き返る。
少し高等な犬なども、死を迎える頃入浴させてやると、少しだけれど命を長らえる。
人間も然り。
お湯に浸ると気分の悪さが軽減する。
そうして、私はコントロール不可能な体を制御しつつある。
3日目、頭が重く、時々耳鳴りがキーンと、それでも今は寝込まずに済んでいる。
毎日お昼前にはソファに横になり、少しだけ眠ることにしているのも、効果があるのかもしれない。
さていつまで持つのか。
それとも今回は逃れられるのか?
(玉麗)