うるいを見つけた。
今年は出回るのが遅いような気がする。
ナベに水を入れ沸騰したら、洗浄したうるいを入れる。
サッと緑が若やいだところで冷水に放ち、すぐ取り出して5センチぐらいの長さに切る。
シャキシャキとほろ苦く、舌が小躍りする味、体がよみがえるような春の食感である。
春キャベツもやはり同じような歯触りで、野菜を食べることの喜びここにあり、と言ってもよい。
このところ忙しい。
3月は1年のうち最もザワザワする月である。
急に春めいて気もそぞろになり、いろいろ予定を入れて後悔するのもこの頃だ。
娘は注意事項として、《母、体調を崩す月》と書いているそうな。
期待?に答えるように、今朝気分が悪かった。
朝食は食べられなかった。
このままでは寝込むからと、思い切って遠くのスーパーへ春キャベツを買いに行った。
そこでうるいを見つけたのだ。
巻き寿司を買ってそそくさと昼食を済ませ、リクライニングソファへ。
ひょっとして1時間ぐらい寝たのかもしれない。
そうっと起きると、朝からのムカムカと頭重が薄らいでいた。
やはり疲れがたまっていたのだろう。
眠りは体力回復のいちばんの薬だ。
夕食は、畑で採った若いコマツナとくるみの炒め物、
きゅうりの酢の物焼き磯のり添え、
くだんの“うるい”はポン酢で頂く。
たっぷりベーコンの入ったジャーマンポテト、
オレンジとりんごのデザート。
わが家のメニューは野菜が多い。
私はこれで充分。
娘も友人と外食の時、きっとお肉モリモリの食事をしているだろうし。
(玉麗)