空がうすグレーのベールで覆われて、陽の光が届かない。昨夜の予報では、暖かく洗濯物も乾きが早いと言ったではないか。
私は、それでは墨をすろう、と決心していたのに・・・。
陽が射さないと絵を描く気分にはならない。ましてや部屋の中がうすら寒くては。
もちろん床暖、ストーブ点けているのに、である。このような日はきっと気分が寒々としているのだろう。
たまーにテレビを観る。
私がいうテレビとは、バラエティあり、天気予報あり、つまり2時間以上連続してスイッチを入れている状態でのことで、プライムビデオの時は映画を観ている感覚だ。
テレビではいろいろな情報を発信している。
なるほど教室で話題になるのはこんなことかと思ったりする。
毒のあるしゃべくりで、観ている者をスカッとさせる効果もある番組。
病気のことを取り上げて、こうしてはいけない、これが効果的、と教えてくれるものもある。
なるほどね、みなさんよく知っているはずだワと感心もする。
でも私はそのほとんどを忘れてしまう。
テレビの世界の出来事なのだ。
しかし天気予報は違う。
明日、何をすれば良いのかの指針にもなる。なのにスカタンでは、予定が狂うじゃないか、とブツクサ。
新聞に、滋賀県守山市のなぎさ公園で、早咲き菜の花「カンザキハナナ」が満開を迎えたと写真が出ていた。対岸の比良山頂は冠雪している。
寒いのか暖かいのかよくわからないけれど、ナノハナの黄色が爽やかで、香りが伝わってくるようだった。
琵琶湖は昨年3月に桜を見に行った。全然咲いていなかったが、楽しい旅であった。行きは私1人電車に乗って行ったので、あの辺なら行けるナァと思ったりする。
1人で行ってもつまらないけれど。それでも空が青ければ、行けそうな気もする。
展覧会が終わってのことだ。ナノハナも桜も終わっているが。
(玉麗)