ハロウィンが近付いた日曜日。子供が少ないと言われているのにどこからワラワラ出てきたのか、各々に精一杯の仮装をして、風船を持って、引率しているオバさんも若いお母さんも顔に何やら印をつけている。
子供達が楽しそうにしている様子は心なごむ。立ち止まって見ていると、私をじっと見る子がいる。1年に1度の仮装行列で、少しだけ緊張しているのだろうか。
かわいいねと声をかけると、ニッと笑った。そうそう、その顔で向こうの広場のぬいぐるみの所へ行ったら、お菓子をもらえるよ。
娘は昨日、長居の体験教室でカボチャのオバケやキャンディなどの絵を教えた。ハロウィンのムードを出すため、黄と黒のボカシを入れるが、教室では大変なので昨夜1人でせっせとブラシを動かせていた。
これが終わると街はクリスマスムード一色になる。日本のお正月はちょっとかすんでいる気がしないでもないが、生活が洋風になってしまったのだから、言っても詮無いことだ。
平成がもうすぐ終わる。せめて色紙に干支を描いて、心静かに新年を迎える準備にかかろう。
(玉麗)