ふきん

かれこれ15年ほど経つかと、ふと思う。
ナンバに教室があった頃、私はよくとらやへ行っていた。布屋さんである。

ミシンが今ほど文句を言っていなかった頃、布を買ってはいろいろなものを作っていた。ジーンズ生地を買ってズボンを作ったこともある。(パンツとはあえて言わない)

幅広のゆったりボトムを好んで履くようになってから、とらやで作ってもらった。ここで布を購入すれば、縫製もしてもらえる。ブティックで買うより安く、それでいて高級なものが出来上がる。

夏・冬合わせると、7〜8本ぐらい持っている。履き心地も良く、大変気に入っている品だ。

10年以上前にワッフル生地を見つけ、2mくらい手に入れた。しばらく置いてあったが、ある日、あれでふきんを作ったら、保水力バツグン、使い勝手がいいに違いない!と思い立ち、作ることになった。

しかし、分厚いため、我が家のヘナチョコミシンでは縫えない。
エーイッ 手縫いだ!

食器拭き用ふきんを、たぶん10枚以上縫った。肩凝っただろうと想像するが、もう覚えていない。それを友人に「あげる」と渡したら、「エーッ これ手縫い!?」と驚かれた。

ところで使ってみると、エ?ナンデ?であった。

ワッフル生地はオールコットンであったが、最初は全然水を吸ってくれない。何度か洗ったがダメであった。あーあ、ナンテコッタ。

しかしここで諦めないのが、私のいいところ。1枚ずつ石鹸でゴシゴシ手洗いしてみた。それを2回繰り返したら、おーっ吸水力が生まれたではないか。

友人はどうしただろうかとふと気になったが、問うのは会うたびに忘れる。

で、我が家のふきんは今に至っている。つまり10年近く使用している。

汚れてくると漂白殺菌する。もちろん毎日取り替えて洗う。漂白しても真っ白にならなくなると、雑巾にする。

10枚以上と書いたが、15、6枚だったかもしれない。今も健在のものが7枚ほどあるのだから、よほど頑張って縫ったンだナァ。

(玉麗)

 

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