絵描きとカエル

手本の色紙描きを月2枚仕上げるよう、自分に課しているが、全然その気にならない時もある。

反対に今日は3枚描いた。金円窓に梅の花をいっぱい。これは近鉄文化サロンの展示用。

自宅のお正月用色紙は梅の木にとまって、花の蜜を吸おうとしているメジロ。もう1枚は、スズメが上方を見上げている図。さてこの子が見つめているのは何にしようか。

しばらく悩んだが、来秋の分なので稲穂に決めた。でも・・・稲の写真ってあったかしらん?確か私の作品の中にあったと思うが。

何とか見つけ出して描いた。墨だけの絵である。稲穂にはムシ(バッタ)が一匹。この虫を見つけたので食べようかナ、と身構えるスズメの図が出来上がった。もう1枚、ちょっと気になっていた作品に手を入れた。

調子の良い日はどんどん仕事がはかどるが、時々邪魔が入る。

リビングで仕事をしていると、カエル達(といってもたいていはジャンゴ1匹)がパタン、ドタンとアピールする。カエルケースの中で飛び跳ねたり、どこかに登って飛び下りたり。

ジャンゴはパタパタ音を出すと、私が様子を見に来ることを知っている(たぶん)。“何の用ですか?”とフタを開けると、待ってましたとばかりよじ登ってきて、私の顔を見上げる。

時たま、右側にいたジャンゴが左側の部屋に移っていたりする。どうやって仕切りを突破したのかは謎だ。

私の仕事をストップさせといて、“えー そんなことしたァ?”って顔をしている。ジャンの仕事は、“ごはんまだァ”と訴えること。そしてそれはたいていの場合うまくいく。

私よりよほど効率が良い。大したもんである。

(玉麗)

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