今まで着たことのない領域にチャレンジしている。
それはつまり、工夫して身につけないことには、似合わないということでもある。
黒はハリーポッター風に、何とか気にいるものにした。
しはし今回は、浅葱色をグレーに混ぜたような色で、よく見るとさらにグレーを加えた色との2色。
黒とは全く違う難しい色。
かなり凝っている。
だから売れ残っていたのだろう。
悩んだが、難物ほど意欲が湧くもの。
しかしこれは1日ではとてもモノにならない。
とりあえず、ほどく箇所から。
もうすでに袖はチョン切り、フードにしようと目論んでいる。
前たてをほどき、裾を切る。
切り取った裾布で、袖の始末をする。
もともとワンピースだから、前にボタンがズラッとついている。
これも取ってしまおうか。
ワンピースとして着るのではない、ロングジレなのだ。
だから袖を切り取った。
前にもかいたが、私はもともと不器用で、母によく
「ブチャーハーな子」
と言われていた。
「不重宝な」
というのが、語源なのか。
つまり重宝されない、不器用である意味なのだ。
それゆえ、ああでもない、こうでもないと試行錯誤して生きてきた。
苦手なミシンを使うようになったのは、娘が生まれて1歳ぐらいになった頃か。
下手なワンピースを着せて喜んでたのは、ひとえにその子があまりにもクリクリと可愛かったからだ。
手芸は決して得意ではない。
ただ、こうしたいと考えることは、人一倍強い。
年取ってもその思いは変わることはない。
願わくば私の脳ミソが、
「こう忙しくては、認知症になってるヒマなんかないわい」
と思ってくれることだが、うまくいくかどうかはわからない。
(玉麗)